呪術廻戦、五条悟と御三家について

五条悟と呪術御三家についてのちょっとした雑感を整理も含めてちょっとまとめてみる

禪院家・加茂家と五条家の描写量

呪術廻戦の世界では御三家と言う三代呪術エリート家系が存在する。その中で最も目立っている、と言うか悪目立ちしてるのが禪院家だろう。御三家の中で最も登場人物が多くまた家系のタチの悪さと言うのはなんども描写されている。その次が加茂家、これは羂索が乗っ取った加茂憲倫と九相図の話で登場している。京都校の同名の憲紀の生家でもあるが羂索関連の印象が強い。そしてこの中でも目立たないのが五条家だ。五条悟のワンマンと言う描写がされてるだけでその他の描写は一切登場しないし、些か不自然でもある。これは意図的に隠されてるのかそれとも作者の労力削減なのかどちらかは不明であるがやはり五条家周りと五条悟の生まれについての深堀が禪院や加茂と比べて圧倒的に少なく情報量が少ない。特に禪院家のキャラクター数の多さに比べたら五条家(加茂家もかな)は悟しか登場してないし家の描写すらない。そうなるとさして五条家に特色がないので甚爾や真希・真衣のような葛藤や思いが見えてこない。京都校の加茂憲紀のように庶子の生まれながら術式を継いだので当主という責務を背負っているという背景がある。五条は?五条悟の場合は五条家に対してというより呪術総監部という大元に対して向けられてる様子。まぁワンマン体制だからだね。で終わってしまう話

個人的にはこの部分が五条悟まわりの設定や描写が物足りない部分かなぁと感じる

 

描写量という点で見ると禪院家の方がよほど力が入ってるのではないか?これはおそらくなんらかしらのアンチテーゼ、因習に塗れた古い呪術のエリート家系という役割があるからかもしれないが。この禪院家のイメージと羂索が乗っ取った加茂家のイメージが強いので御三家には負のイメージという印象の方が強い。

 

五条悟の生家情報について有るのは甘やかされて育てられたのみだ。多分性格の悪さと坊ちゃん育ちを強調するためのものだろう。

いや、古いエリートの家系が教育で甘やかすとは現実的観点だと考えづらい気がするのだが。ノブレスオブリージュや帝王学的教育を徹底的に施され、教養・呪術・体術と厳しく育てられるといった事が想像できるんだけど、多分ここは悟は天才肌なので特に苦労せず身につけました的な説明になりそうだ。あ、この世界禪院家は一般ピーポに興味ない感じの説明があったなそう言えば、術師にあらば人間にあらずetc。渋谷事変の直毘人もなんかそんな感じで興味ないという説明があった気がするしハナからノブレスオブリージュっぽいのは皆無か…高専時代の五条もそうなので五条家自体もそんな感じかなぁ。

そこで懐玉玉折編の夏油傑が出てくるんだろう。呪術師は一般人を救うためにある云々の喧嘩は一般家庭出身の夏油と呪術エリート家系の五条の価値観の違いを表してるのだろうがちょっと口喧嘩しただけで大して対立した様子もないし、さらっと喧嘩するみたいな記述しかないのがまた物足りない部分だ。この部分って五条悟という人格を形成するにあたって割と大事なイベントなはずだ。五条悟の同期や後輩はほぼ一般家庭出身で五条だけ一人モノホンの貴族というか上流階級が混じってんじゃんという状態。夏油や家入は最初そう思ったに違いないし。というかそもそも懐玉玉折編は天元イベントと五条覚醒イベントが趣旨の話なので本腰を入れて五条や夏油、家入の高専時代編をやるつもりは無かったのだろうから仕方ないのかも知れん。

 

個人的に見たかった五条悟

やはりほとんどの人が好きな五条といえば教師五条悟だろうが自分的には五条家当主としての五条悟が見たかった。高専上層部と対峙する際も一教師というより五条家当主としての顔を見せてほしいしね。当主会合っぽい描写とかあったらなんかカッコいいよねぇ。なんだろう例えば伏黒恵に関して禪院家と交渉する描写とか、直毘人とも裏で禪院当主の継承に関して密約を交わしてたようだし。

ほとんど謎のベールに包まれた五条家だが一瞬ちらっとその顔が見えてのは宿儺に挑む前の羽織を着た五条はそれっぽい顔が見えてちょっとワクワクした。

呪術界では五条の顔は教師というより五条家の当主として通ってるわけだろうし、

五条という人間を形成するにあたって御三家呪術師という要素はかなり大きいし単なる教師という立ち位置にしてしまうには何というか矮小化してしまってる印象。

呪術廻戦0の描写から五条家菅原道真の子孫ということらしいので、五条家菅原道真についての掘り下げはもしかしたら今後行われるのかなぁと予想するけど、肝心の五条が現在〇〇だしなぁ。六眼と天元の星漿体には因果があるとのことなので天元とも五条家は浅からぬ関係にありそうだけど。菅原家涅漆鎮撫隊との関係とか気になるポイントはある。

御三家で強いのは何処の家?

御三家の中でも安定して勢力が強いのが禪院家かも知れない。と言うのも術式の豊富さと天与呪縛のフィジカルギフテット、そして血族の多さから他の家とは一線を画してる風がある。五条家の術式、無下限呪術は格で言えばおそらくトップだが、必ずしも無下限であるとは限らず、しかも六眼となると天元との因果で数百年に一度のスパンでしか産まれず、さらに甚爾の言葉でもあったようにこの抱き合わせは数百年ぶりとの事なので必ずしも無下限呪術使いではない。五条悟のように六眼無下限呪術使いは数百年の一度のイベントなので平均的には禪院家が優勢ではないか?加茂家に関しては赤血操術がおよそ人間向きとは言えない術式なのでおそらく一番下かも。

付け加えると五条悟のような最強になるには反転術式も開眼しなければならず、反転がなければ常時無下限も不可能、反転赫も使えないし、虚式茈も使えない。無下限呪術は六眼と反転がなければ禪院家の十種影法術使いと戦えば押され気味な戦いになると思われる。反転と領域展開開眼前の五条悟だと、呪霊相術使いの夏油傑は手数勝負で五条の無下限を削れたのだろう。本気でやりあえば五分五分、だからこそ二人は本気でやり合える対等な戦友という間からだったのかな。(*ちなみに展延は領域展開を習得してないといけないので夏油は使えない)夏油が闇堕ちした直接的原因は天内理子の護衛失敗、灰原の死と九十九の一言、ミミナナ の虐待現場を目にしたショックによるものだが、遠因の一つに五条悟との実力差による心理的な孤独感、劣等感による精神的な疲弊もあったのかも知れない。それと五条悟の伏黒甚爾に対する感情というか、態度も夏油的にはもやっとくるポイントかも。五条は甚爾憎くき仇というより自分のターニングポイントとなった強者みたいな捉え方だし。まぁそこも呪術界では御三家同士の内紛みたいな扱い?

 

高専組織と総監部

教育システムに関して、総監部の直属に高専が組織されてるっぽいので呪術師は高専に通わせる仕組みなんだろうか。御三家のようなエリート家系がわざわざ一般家庭出身も入学するような高専で教育を受けさせるとか考えにくいというか嫌いそうな気もする。貴族は家庭教師をつけて教育するみたいな。まぁ教育というより依頼を受けて報酬も出すという仕組みを高専が総監部の司令を受けるので高専生は国家公務員?

御三家のような力を持った家系なら高専を通さず直に総監部から呪霊討伐依頼を受けれそうだがイメージ的に高専はギルドみたいなもんだろうか。御三家と言ういわば貴族みたいな地位の五条は高専ヒエラルキー内で面従腹背してまで教職に就くより五条家の力で後進というか自分の親衛隊っぽいの組織するみたいな感じもできそうだなぁとか妄想してみたり。平安の涅漆鎮撫隊や藤原北家の日月星進隊五虚将みたいな感じで。まぁそうなると総監部に対する謀叛とかクーデターだなどと捉えられる危険性は大だが。

五条は乙骨が登場する以前から何やら揉めてるというか腹に一物抱えてる風だったが何を対立してたんだろうか。特級の扱い方?というのもまた気になるというか五条悟に関しての描写の物足りなさを感じる要素だ。五条が実際行使する影響力は五条家当主としてのものだしね。

今後の展開で平安時代の深堀があるとしたら呪術御三家の誕生秘話や六眼無下限呪術は菅原家だったの?とか禪院家の式神使いは安倍晴明と関係あるの?摩虎羅と魔虚羅って似てるよね?とか色々知りたいことは沢山あるので設定の深堀を期待してますね。